肺ガンが治った

肺ガンが治った。抗ガン剤併用

先ごろ、肺ガンの治療および再発防止にずっと通っていた方が、当院を「卒業」なさいました。治療の際には、ジオトリフではない通常の抗ガン剤を併用。50代男性。
治療をはじめたときは5センチと3センチのがあり、他にいくつか小さいのもちらばってました。
脳にも5~10ミリくらいの転移がいくつもあり、頭はすでにガンガンしていたようで、けっこう痛がってました。咳もまだ軽い上すべりするようなものでしたが、さかんにしてました。年齢からいってもいかにも進行が早そうで、ヤバいといった感じでした。

ご本人は、あまり口には出しませんでしたが、おそらくは余命なども言われており、最悪の事態を想定していたことでしょう。
最初のころはしょっちゅう空いてる予約時間はないかとお問い合わせがあり、夜おそくてもかまわず、ほとんど毎日のように受診なさったものでした。

すこし余裕が見え始めたのは、数回の受診で咳がすっかり消え、頭の痛いのもなくなったころでした。そうした、だれの目にもあきらかな症状の好転を得て、明るい笑顔を見せてくれるようになり、あとは週に2、3回の割合で通って治しました。
もちろん、施術だけでなく、抗ガン剤の力によるところも大きかったでしょうが、やがてガンが CT画像上から消え失せたとのご報告をしていただくことになりました。そのときの、顔を輝かせガッツポーズしたお姿がうれしくて、忘れられません。

まじめな方で、そのあとも再発防止に4年以上通われました。


類似の病状パターン

ひとり終わったなあとほっとしている間もなく、その卒業なさった方ととてもよく似た病状の方が来られました。ジオトリフが効かなくなって通常の抗ガン剤に切り換えたとのこと。転移の状態もほぼ同じですが、卒業なさった方よりずっと若い、やはり男性。
しかし、病状が同じであっても、同じように治るかどうかはわかりません。
個体差があるのはもちろんですが、薬の効きぐあい、まじめに通えるかなど、彼の運命を左右する要因はいくつもあります。

同じ種類のガンで、似たような病状、そして似たような薬を使っている人は、ひとつのパターンとして多数いらっしゃいます。しかし、その話はあまりしません。
なぜなら、治ったひとの話をすると、もうそれだけで自分も治ると決めこんで、安心してしまい、食療法をおこたったり、施術回数を気ままに減らしたりするひともいらっしゃるためです。それではいつまでもズルズルとガンを引きずることになってしまいます。ガンをなめてるとほんとうに痛い目を見ます。
また逆に悪化していった例について話すと、ショックと悲観のワナに落ちこんでしまう場合もあります。なので、どちらにせよ症例の話はなるべくしないようにしています。

また、症状がいくつかおさまってほとんど生活に支障がなくなったような状態になっても、それは治り始めたにすぎず、治ったわけではありません。安心してはいられません。
安心しきっていると深い落とし穴にはまります。ガンの落とし穴は大変深いですから、もし落ちてしまっているような方がいたら、できるだけ早くそこからはい上がってしまわなければなりません。
施術の継続、中止等については、こちらでは何の強制もしませんので、常に体感で施術の効きを確認しながら、続けるかどうかご自分の判断で決めていってもらうということになります。


抗ガン剤について

なお、当院の抗ガン剤についての基本的な考えは、使っても使わなくてもどちらでもよいというものです。したがってその種類についてまで斟酌することもありません。病院で検査を受け、最適なものをチョイスしてもらったわけでしょうから、私としては考える必要は全然ないわけです。
何という薬を使っているかはよく説明されますが、ややこしい名前のものが多く、あまり頭よくないので覚えていません。
だいたい3種類もカクテルされると、いちいちメモしておくのもめんどうで、また書きとめといても、そうした紙はどこへいってしまうかわからないので、最初から書かないほうが適切です。

ただ、分子標的薬については、経験上とくにこれはほぼ誰にでも効くと確信できるものがあったので、いくつかご紹介しています。

  → 分子標的薬のページ

同じ抗ガン剤を使っても食生活や体力など、条件が違えば違う結果が出てくるのはあたり前です。統計なんかとってもしょうがないと思ってます。

スポンサーサイト



コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント